整体 カイロの専門学校「東京カレッジ オブ カイロプラクティック」【CCE国際承認校】

卒業生エッセイ 

NBCEを受験して

9期生-和田勝義 11期生-山田敏貴・秦恵介

1.NBCEとは?

 皆さんご存知の方も多いと思いますが、カイロが法制化されている国ではそれぞれの基準に則り、国家試験に合格して初めて臨床を行うことが出来るようになります。アメリカでは現在NBCE part1~part4に加えて、State board(各州の法律に関する試験)に合格することが必須条件となります。また、選択科目としてphysiotherapyとAcupuncture(Chinese medicine courseもしくは100時間コースを終了した者)があります。各partは基本的に半年毎(3月と9月、part4は5月と11月)に行われます。つまり、6つの関門があると考えるとシンプルなのかもしれません。採点は絶対評価ではなく相対評価を用いて行われ、約100~800点の範囲で行われます。あくまでも参考程度ですが、50%~75%の人が合格できるようです。これまでpart1と2を受験しましたが、part 1はbasic scienceで解剖、脊柱解剖、生理、生物化学、病理、微生物&公衆衛生学、Part2は臨床診断学、画像診断学、筋骨格系診断学、応用臨床科学、chiropractic principle、chiropractic practiceのそれぞれ6科目により構成されています。1科目につき110問の4択問題で、90分間で回答していきます。Part2,3,physiotherapyは同時に受験することが可能です。最近の流れとして、NBCEからIBCE(International Board of Chiropractic Examiners)が設立され、すでにいくつかの国で試験が実施されています。主な設立目的は、①世界統一基準の試験を提供することで各国の法制化へのプロセスを短縮する、②カイロプラクターがより簡単に国際的な活動ができるようになるということです。詳しくは公式サイトを参照してください。

2.NBCEの勉強

 基礎医学のほとんどを日本語で勉強した私たちにとって、それらを全て英語で理解するということは物凄く大変なことでした。日本語でも聞いたことのないような用語もたくさんあり、何度も挫折しそうなりました。しかし、そんな時も、仲間で励まし合ったり、クラスメイトや先生方に応援していただいたりして何とか勉強を続けることができました。みなさんもご存知の通り、基礎医学には憶えないといけないことがたくさんありますが、今回の受験ではセンスというよりも、やる気・気持ちが一番大切だったと思います。
 Part1では化学や病理学、公衆衛生学や微生物学の知識が非常に必要とされ、一から自分達自身で勉強せねばなりませんでした。またpart2では、臨床診断学、画像診断学、応用臨床科学の科目でかなりレベルの高い内容まで求められ、日本とアメリカの大きな違いを感じました。アメリカでカイロプラクターがドクターとして認めらており、その地位を確立するためにも難易度の高い試験が設けられているのだと思いました。Part1の時は2007年の夏にロサンゼルスに一ヶ月ほど滞在しましたが、到着してからほとんどの時間を勉強に費やし、これでもかというくらいに勉強に取り組ました。与えられた環境の中で、自分の最大限の努力をしようと必死の毎日でした。
 試験勉強・本番を通して、まだまだ自分の力不足を大いに感じさせられた科目もありましたが、最大限の力をだすことができたと思います。これから残りのパートがまだ続きますが、目標に向かって努力する強い気持ちと実行力があれば、必ず合格できると思うので頑張りたいと思います。

3.アメリカのクリニック訪問

 今回、8人のカイロプラクター(日本人4人、アメリカ人4人)のオフィスを見学させていただきました。基本的に保険とレントゲンの適用ができること以外には大きな違いはないように感じました。しかし、どのクリニックもメディカルモールの一角に位置していたり、他の医療機関との協力が日本よりも上手くできているように感じました。街中には日本のコンビニエンスストアと同じくらいの頻度でクリニックがあるところもありましたが、歯医者さんと協力しているところ、レントゲンの無料検査などを実施しているクリニックもありました。また、カイロプラクターは100時間(約半年)の勉強で鍼治療を行うことができ、更に最近の東洋医学ブームもあってか、chiropractic & acupunctureの広告を見かけたり、オフィスに定期的に鍼の先生が働いているところもありました。個人的な意見としては、カイロプラクターと鍼灸師の診断方法や治療法が異なっていながらも、協力して治療できる現場があることに驚きを感じました。さらに、近年、カイロに対して海外旅行者保険が適用されなくなったり保険の適用できる内容が制限され、少し厳しい現状が突きつけられていることも耳にしました。
 そして何よりも感銘を受けたのが、滞在中に訪ねたどのカイロプラクターの方も僕達を温かく迎えて下さったことです。中にはアポなしで突然訪れたクリニックもありましたが、誰もが丁寧に対応してくれ、クリニックの案内、これまでの経緯・自分の考えを説明してくれました。無料で治療をしてくれた先生もいて、カイロプラクターは人情に溢れた人が多いように思いました。NBCEの勉強を通して一般英語だけでなく医学用語を学ぶことで、カイロプラクターと治療法や臨床について深い話ができることに喜びも感じました。他の業種ではこのような訪問がなかなかできないと思うので、こんな素晴らしい出会いを経験ができるのもカイロプラクティックの魅力だと思います。アメリカに行く機会がある学生には、いろいろな治療院を訪問することをお勧めします。

4.まとめ

 今回NBCEを受験して感じた事は、RMIT大学に在籍し、卒業することは日本ではもちろん、世界で活躍するためのパスポートになるということです。アメリカの多くの学生やカイロプラクターはRMIT-JAPANの学生・卒業生にNBCEの受験資格があること、そして日本人が日本語で勉強してNBCEに合格しようとしていることを知り、衝撃を受けていました。しかしこれが現実です。これからこのような活動は異例のことではなってくると思うので、是非とも他の学生の皆さんにも共に挑戦してもらいたいと思います。
 最後に、今回NBCEを受験するにあたり本当に多くの方々に助けていただきました。何も分からないところから異国の教育システムに適応することは想像以上に難しかったです。無事に試験を終了することができたのはRMITの先生、諸先輩方のご理解、アメリカで助けていただいたホストや先生方、Life West・SCU・Cleave landの学生、そして何よりも家族の支援があって初めて成し遂げることができました。皆さんのご協力に本当に感謝しています。ありがとうございました。

カイロプラクター和田勝義レクチャーする人

和田 勝義 (わだ・かつよし) 9期生
本学在学中よりWCCS世界学生評議会に参加し、海外進出の夢を持つ。

カイロプラクター::山田敏貴レクチャーする人

山田 敏貴 (やまだ・としたか) 11期生
オーストラリアRMIT本校より本学へ編入。将来は海外でカイロプラクティックをやりたいという夢を持つ。

カイロプラクター秦恵介レクチャーする人

秦 恵介 (はた・けいすけ) 11期生
ニューヨークで生まれ育ち、本学へ入学するために帰国。本場アメリカでカイロプラクティックを経験し興味をもつ。

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