最終回: IMJの基本方針と国際基準カイロプラクティック
IMJのめざす方向が「Health Care」であり、厚生労働省の志向転換としても従来の「治療」中心的な考えから「予防医学」を中心に転換しようとする兆しが見える中で、統合医療の制度化実現がカイロの本質を具現化させることは言うまでもありません。
しかしながら、「統合」を推進させることは各療法の独自性を損ねることも懸念されるが、鍼灸を例に取って渥美理事長は、「現在日本の鍼灸学校では古典的な鍼灸を教えるところは全くない。どこの学校も西洋医学を尊重して、西洋医学的な観点から鍼灸を教えている。しかしこれは好ましいことではなく、鍼灸本来の良さを引き出すためには西洋医学的な立場を気にしないで、東洋医学の本質を教えなければ意味がない」と指摘しています。これはまさにカイロ教育にも当てはまることであり、統合医療を考えるためには、むしろ西洋医学的な発想ではなくカイロの独自性(哲学)を重視した教育が必要であると理解しました。
また、代替医療に対する消極論の中には西洋医学的観点のもとでエビデンスを求めようとしている発言もありますが、むしろ西洋医学的なエビデンスの持つ意味などはほとんど問題ではないという感触を得ました。むしろ安全で有効的な医療サービスを提供できる教育システムにこそエビデンスが求められると理解しました。
日本における90余年のカイロ史において、その本領が真に発揮されるための土俵がようやく整う光明が見えてきました。国際基準教育をスタートして14年。社会的信頼の獲得にとって最も重要な教育のエビデンスを構築できたことが、カイロの制度化という「夢」の扉を開く鍵であったということを改めて実感し、統合医療の制度化に大きな期待感をもってこの稿を締めくくりたいと思います。

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国際基準カイロプラクターとして、これまで10万人以上のクライアントをケア。
東京カレッジ・オブ・カイロプラクティック 教務部長
日本カイロプラクティック総連盟(JCA)理事長
統合医療学会認定療法士
次回は、「まとめ」 金曜日更新です。
第1回 「なぜカイロは国家資格にならないの?」はこちらをご覧ください。
第2回 「代替医療について」はこちらをご覧ください。
第3回レクチャー 「統合医療制度化に向けた動き」はこちらをご覧ください。
第4回レクチャー: IMJの基本方針と国際基準カイロプラクティック






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